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 欧州委員会共同研究センター、再生可能エネルギーの導入促進に向け、送電網の変革を提言

発表日:2010.02.19


  欧州委員会共同研究センター(JRC)は、電力市場の自由化を進め、電力網に再生可能エネルギーを組み込んでいくために、送電網の計画や管理に大きな変革が必要だとする報告書を公表した。送電計画及び風力発電所との系統連系に関する従来の方法のレビューは、この分野では最新のもので、将来の発展への道を拓くもの。報告書では、(1)市場の自由化や再生可能エネルギーの統合に対応するため、送電計画の大幅な変更が必要であること、(2)送電網の拡大の際には、戦略的な統合計画等により送電システム管理者間で十分な調整を行うこと、(3)風力、ソーラーなどの「不安定な」発電源を統合する際には、貯蔵技術により発電量の平均化を図るなどスマートな方法をとること、(4)送電システム管理者は将来、送電システムにスマート・グリッドを統合する際に生じる課題に優先的に取り組むこと、(5)国レベルの計画や規制の違いを乗り越え、洋上のエネルギー事業と国境を越えた電力売買の相乗効果を得るために、調整のとれた市場ベースの枠組みが必要であること等が提言されている。

情報源 欧州委員会共同研究センター(JRC) プレスリリース
国・地域 EU
機関 欧州委員会共同研究センター(JRC)
分野 地球環境
キーワード 風力発電 | 再生可能エネルギー | ソーラー | 電力貯蔵 | JRC | 欧州委員会共同研究センター | スマートグリッド | 送電網 | 系統連係
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