韓国国立公園管理公団は、絶滅危惧種回復センターにおいて、ツキノワグマの繁殖に初めて成功したと発表した。子グマは、韓国半島の在来種と遺伝子的に同じクマから生まれた。母グマは2004年にロシアから導入され、野生化に失敗した2005年以降、種の回復を目的に飼育されてきた。子グマは体重300g、人間の大人の手のひら程の大きさで、健康状態は良好。母グマは、子グマの体温を下げないよう藁の中に包むなど、愛情を注いでいる。絶滅危惧種回復センターのソンセンター長は「ロシアや北朝鮮からのツキノワグマの導入は困難だったが、センター独自の繁殖プログラムにより純種の繁殖が可能になりそうだ」と歓迎。出産の場面は韓国で初めてカメラで録画され、今後、子育てをモニタリングすることで、ツキノワグマの生理学的、生態学的なデータを収集できると期待されている。子グマは10月には智異山に放される予定。なお、現在、智異山では、17頭のツキノワグマの野生化に成功しており、韓国国立公園管理公団では、その数を50頭まで増やす計画である。
情報源 | 韓国環境部(MOE) プレスリリース |
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国・地域 | 韓国 |
機関 | 韓国環境部(MOE) |
分野 | 自然環境 |
キーワード | モニタリング | 絶滅危惧種 | 繁殖 | 国立公園 | MOE | ツキノワグマ | 野生化 | 韓国環境部 |
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