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 世界気象機関、エルニーニョ現象の影響は弱まる見込みと発表

発表日:2010.03.30


  世界気象機関(WMO)は、2009年6月から太平洋全体に大きな影響を及ぼしているエルニーニョ現象について、2010年半ばには弱まり、中立に近い状況になる見込みが高まっていると発表した。今回のエルニーニョ現象のピークは2009年11月から12月だったと考えられ、その時期の赤道太平洋付近の海表面温度は通常より1.5℃も高かった。今後、2010年半ばにかけて、赤道太平洋付近の暖かさは弱まると予測されている。ただし、3月から6月は熱帯太平洋における予測が非常に難しい時期であるため、エルニーニョ現象が継続する可能性も否定できず、あるいは、初期のラニーニャ現象が見られる可能性もあるという。いずれにしても、現在のエルニーニョ現象の影響は、少なくとも2010年の第2四半期までは継続すると予測され、世界各地の気候パターンに影響が及ぶという。多くの異常気象は、エルニーニョ現象やラニーニャ現象に伴う、海洋や大気の相互作用の結果であり、WMOでは地域や国の気象予測を参照すべきだとしている。

情報源 世界気象機関(WMO) プレスリリース 世界気象機関(WMO) プレスリリース(PDF)
国・地域 国際機関
機関 世界気象機関(WMO)
分野 地球環境
キーワード 世界気象機関 | WMO | 大気 | 海洋 | 異常気象 | エルニーニョ | ラニーニャ | 海表面 | 赤道太平洋 | 気象予測
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