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 欧州環境庁、欧州の森林の現況に関するアセスメントを公表

発表日:2010.04.06


  欧州の森林の現況に関するアセスメントが欧州環境庁(EEA)によって発表された。これは「2010年の10のメッセージ」というEEAの一連の報告書の5つ目にあたるもの。今回のアセスメントの結果、森林の面積は欧州全体で保持される傾向にあるものの、持続可能でない土地管理、大気汚染、気候変動、さらに都市化と交通網の発達等、様々な危機に直面していることが分かった。報告書では、EEAの管轄地域のうち、森林面積は3分の1で、大森林地帯はフィンランド、フランス、スペイン、スウェーデンにあること、原生林は5%程度しかないことなどが挙げられている。また、森林に生息する、この地域にとって価値の高い生物種の半分以上と、EU生息地指令によって指定された森林生息地のうち60%以上は、その保護状態が良くないと報告されている。この他、森林の生態系と密接な動物のうち、哺乳類27%、爬虫類10%、両生類8%はEUで絶滅の危機にある。さらに、気候変動については、高度や緯度の高い地域の樹木が最も影響を受けやすいという。

情報源 欧州環境庁(EEA) プレスリリース
国・地域 EU
機関 欧州環境庁 (EEA)
分野 地球環境 自然環境
キーワード 大気汚染 | 森林 | 気候変動 | 欧州環境庁 | EEA | 交通 | アセスメント | 生息地 | 原生林 | 生物種
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