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 地球規模の気候変動に関するピューセンター、気候変動の回避による便益を評価

発表日:2010.05.03


  アメリカの非営利団体「地球規模の気候変動に関するピューセンター」は、温室効果ガス削減により気候変動を回避することの便益分析を政策立案に役立てるため、専門家ワークショップを開催し、その記録を報告書として発表した。政策選択には費用便益分析(CBA)が有用だが、これまでは気候変動の影響を評価する方法としてCBAは不適切であると批判されてきた。しかし、改善を行えば、CBAは温室効果ガスの排出削減による社会的な便益を、個々の排出削減政策に組み入れるうえで適切なツールになることを、この報告書は指摘している。また、リスク評価の考え方が有効であるとして、気候の安定化を、不確かだが受け入れがたい将来に対する保険としてとらえることが提案されている。そして、気候変動の回避による便益は、多大であるにもかかわらず過小評価されることが多いが、排出削減対策をとらないことのリスクを組み入れることにより、その便益が明確になるという。

情報源 地球規模の気候変動に関するピューセンター プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 地球規模の気候変動に関するピューセンター(現:気候エネルギーソリューションセンター(C2ES))
分野 地球環境
キーワード 気候変動 | 温室効果ガス | リスク | アメリカ | 排出削減 | 地球規模の気候変動に関するピューセンター | 費用便益 | CBA
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