イギリス、ミツバチなどの送粉昆虫の減少原因究明に着手

発表日:2010.06.22

イギリスの「送粉昆虫イニシアチブ」の下、ミツバチなどの送粉昆虫減少の謎を解くための研究プロジェクト9件と総額1000万ポンドにのぼる支援が発表された。送粉昆虫は、農芸作物の受粉を媒介することで食料生産に重要な役割を果たすとともに、自然生態系における生物多様性の維持にも貢献しているが、近年、その減少が問題になっている。減少の原因は複雑で、送粉昆虫とその生息環境、害虫や疾病の間の相互作用が関与しているとみられるため、幅広い学際的研究が必要となっている。そのため今回のプロジェクトには、生態学、分子生物学、数学及びコンピューター等、多数の専門領域から研究者が参加。遺伝子配列解明や疫学モデルの技術も取り入れ、様々な視点から送粉昆虫減少に歯止めをかけるための知見の獲得を目指す。今日、世界の農作物の3分の1が受粉を昆虫に頼っており、送粉昆虫が全滅した場合の損失額は、イギリスだけで年間4億4000万ポンド(農業収益の約13%)にのぼるおそれがあるという。なお、送粉昆虫イニシアチブは、イギリスのバイオテクノロジー・生物科学研究会議(BBSRC)、環境・食糧・農村地域省(DEFRA)、自然環境研究会議(NERC)などによる共同運営となっている。

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