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 ドイツ政府、炭素回収・貯留(CCS)の実証・利用に関する法案骨子を発表

発表日:2010.07.14


  ドイツ連邦環境省(BMU)及び経済技術省は、炭素回収・貯留(CCS)技術の実証・利用に関する法案骨子を発表した。この法案は、ドイツ国内におけるCCS技術の開発を段階的に行うことを主眼としており、この技術の総合的な試験を可能にしつつ、環境や人へのリスクは回避するよう策定されているという。具体的には、法案は炭素貯留の目的を試験と実証に限定し、貯留する二酸化炭素量の上限や申請期限を設けるほか、実証運転における人・環境へのリスク対策の厳格化、長期リスクに対する事業者による安全策、地下貯留所の他の利用方法の検討、地主の権利保護、関係市町村への経済的補償等を新たに盛り込んでいる。2017年には、実証結果を総括的に評価して議会へ報告し、その後の方向を決定する。法案は現在、連邦政府内で審議されており、州及び関係団体もこのプロセスに参加する。議会での採決後、2010年末には成立する見込みである。

情報源 ドイツ連邦環境省(BMU) プレスリリース
国・地域 ドイツ
機関 ドイツ連邦環境省(BMU)
分野 地球環境
キーワード CO2 | 技術開発 | 実証 | リスク | ドイツ連邦環境省 | 法律 | BMU | CCS | 炭素回収・貯留
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