中国国内におけるジャイアントパンダの生息に適した土地の多くが、自然保護区や現在の生息地の外に存在する、とする研究成果が発表された。これは、中国科学院(CAS)とアメリカのミシガン州立大学(MSU)を中心とした共同研究チームによるもので、論文がBiological Conservation誌に掲載された。ジャイアントパンダは、都市開発や農地拡大によって生息地が激減し、絶滅が危惧されている。現在、野生のパンダは1,600頭を下回るといわれ、生息範囲は中国の甘粛省、陝西省、四川省に限られる。今回の研究では、人工衛星から収集した地理・環境情報に、現在の生息数情報を重ね合わせて生息地モデルを開発。それをもとに、上記3省内の山岳地域を分析した結果、パンダの生息適地のうち、自然保護区内にあるものは約40%であることが判明した。中国政府は、2020年までに新たに約6万9500平方マイルの自然保護区設置を計画している。そこで研究チームでは、今回の分析結果をもとに、新たな自然保護区の追加等を提案するとしている。
情報源 | 中国科学院(CAS) プレスリリース |
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国・地域 | 中国 |
機関 | 中国科学院(CAS) |
分野 | 自然環境 |
キーワード | 中国科学院 | CAS | 絶滅危惧種 | 生息地 | パンダ | HSI | 自然保護区 | ミシガン州立大学 | 生息適地 |
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