イギリスは、国境を越える廃棄物輸送に関する規制を2008年2月に改正する。今回の改正は、イギリスから発展途上国に再生可能資源が輸送される際に、発展途上国側で再生処理できない“不要”な物質が輸送されることを防ぐため、国内対策を強化するもの。EU全体でも、経済協力開発機構(OECD)に加盟していない発展途上国のニーズを踏まえて、危険性のない再生可能資源を輸出する際の規則「グリーン・リスト」が2007年12月に改正されており、こうしたEU全体の動きに同調したかたちとなる。「発展途上国の多くは、先進国から輸送される再生可能資源を自国の産業発展のために活用しようと考えており、世界的にみた資源の持続可能な利用や天然資源保全、あるいはイギリス国内におけるリサイクル水準の向上や廃棄物埋立処分量の減少などの点からも、発展途上国への再生可能資源の輸送は、双方にとって環境保全上のメリットがある。しかし、こうした貿易は、あくまでも相互の信頼に基づき、利益を享受しあう方法で行われなければならず、発展途上国にとって不要、または有効活用できない物質の輸送は許されない」と、ジョアン・ラドック気候変動・生物多様性・廃棄物担当政務次官は述べた。
情報源 | イギリス環境・食糧・農村地域省(DEFRA) ニュースリリース |
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国・地域 | イギリス |
機関 | イギリス環境・食糧・農村地域省(DEFRA) |
分野 | ごみ・リサイクル |
キーワード | DEFRA | 規制 | 廃棄物 | 輸送 | イギリス環境・食糧・農村地域省 |
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