世界気象機関、温室効果ガスは過去最高レベルに達し、メタン濃度上昇が危惧されると報告

発表日:2010.11.24

世界気象機関(WMO)は、『2009年世界温室効果ガス年報』を公表し、大気中の温室効果ガスが過去最高レベルまで増加し、北極地域からのメタン放出量増加が危惧されると報告した。年報によると、2009年の長寿命温室効果ガスによる放射強制力(温暖化への影響力を示す尺度)は合計で1990年比27.5%、前年比でも1.0%増加しており、放射強制力への寄与率は、CO2が63.5%、メタンが18.1%、N2Oが6.24%、ハロカーボン類が12%を占める。メタンの濃度は2007~2009年に増加に転じており、年報ではその原因を、高気温と熱帯湿地での多雨による湿地からのメタン放出量増加と推定しているが、十分に解明されていない。永久凍土層は大量の有機炭素とメタン包接化合物を含むため、温暖化によって凍土が融解すると大量のメタンが大気中に放出され、さらなる地球温暖化を招くことが懸念されるという。また、N2O濃度は産業革命以前より19%増加し、ハロカーボン類では、強い温室効果を有するHCFC類、HFC類が急速に増加してきているという。

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