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 ドイツ創設の気候保護資金メカニズムにデンマークが参加

発表日:2010.12.10


  デンマークは、2009年にドイツが創設した地球気候パートナーシップ基金に参加し、約500万ユーロを支援すると発表した。この基金は途上国の気候保護対策に対し民間資金の導入を促すもので、途上国の金融機関を通して行う。設立後1年で基金の総額は約2億5000万USドルに達し、5年以内には、少なくとも5億ドルまで伸び続ける見込みだという。この基金では、従来の資金メカニズムと異なり、投資された資本を使いきることなく、返済金を継続的に再投資する回転方式で運営している。また、様々なリスク・トランシュ(区分)があるのも特徴で、ドイツ連邦環境省等による公的資金はリスクの高いジュニア・トランシュの区分に割当てられている。損失が出た場合はこうした公的資金が最初に引き受けるため、民間資金のリスク緩衝装置となっている。これらのリスクヘッジ(リスク回避・軽減)の構造が、リスクの高い途上国地域、かつ気候保全基金という革新的分野への投資にも関わらず、民間の投資家に対するインセンティブとなっているという。

情報源 ドイツ連邦環境省(BMU) プレスリリース
国・地域 ドイツ
機関 ドイツ連邦環境省(BMU)
分野 地球環境 環境総合
キーワード 途上国 | リスク | ドイツ連邦環境省 | BMU | 環境経済 | 投資 | デンマーク | 気候保護 | 資金メカニズム | 民間資金
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