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 世界資源研究所など、経済的インセンティブを通じた森林・水資源保護プロジェクトを始動

発表日:2011.01.12


  世界資源研究所(WRI)とアメリカ森林財団は、個人の森林所有者に森林・水資源保護のための経済的インセンティブと技術支援を提供する「北部森林流域インセンティブプロジェクト」を実施している。アメリカ東北部では森林の半分以上が私有地で、森林が提供する生態系サービス保護にはこうした所有者の協力が不可欠である。同プロジェクトはアメリカ北部の2つの河川流域で試験プロジェクトを実施しており、1)飲用水源河川では、清浄な水の供給のための森林保護と、それにより浄水処理コストを抑制できる地域の水道局とを経済的インセンティブで結びつけ、2)洪水調節とレクリエーション利用を主とする河川では、その経済的価値を森林管理に振り向ける方法を探るという。WRIは、この2つのプロジェクトを通じ、森林の生態系サービス保護に対するさまざまな経済的支援(直接支払、費用負担支援、税制優遇措置等)を検討するとともに、森林所有者側には、経済的支援を受けるために長期的な水質・水量の管理活動の実施を求めるとしている。

情報源 世界資源研究所(WRI) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 世界資源研究所(WRI)
分野 水・土壌環境
キーワード 世界資源研究所 | WRI | 生態系サービス | 森林管理 | 水源 | 流域 | 税制優遇 | インセンティブ | 森林所有者 | 直接支払
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