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 カナダ、水銀を含む製品への規制を開始

発表日:2011.02.28


  カナダ政府は、水銀を含む製品の製造、輸入、販売のほとんどを禁止する規制案を発表した。規制の主な目的は、製品から環境へ流出する水銀の量を削減することである。水銀は環境中で有害物質であるメチル水銀に変化する可能性がある。これが魚介類などの生物によって吸収され、食物連鎖の上位にいくほど濃縮される。メチル水銀の摂取は、幼児の神経の発達や学習能力に影響を及ぼす。毎年カナダの市場には約4.5トンもの水銀が製品に含まれて出回っており、水銀を含む製品を市場から遠ざけることは、国民の健康を守ることにつながるという。科学機器、歯科充填材、水銀灯など水銀を含むいくつかの製品に関しては製造や輸入を認める予定であるが、水銀の量に制限を設け、製品にラベルを貼ることで、製品に含まれる水銀の情報や廃棄方法などを消費者に提供する。なお、2011年2月26日に官報に公表された同案には、75日間のパブリックコメント期間が設けられている。

情報源 カナダ環境省 プレスリリース
国・地域 カナダ
機関 カナダ環境省
分野 健康・化学物質
キーワード 水銀 | カナダ環境省 | 規制 | 有害物質 | ラベル | 健康影響 | 食物連鎖 | 水銀灯 | 生物濃縮 | メチル水銀
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