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 中国、レアアース産業の汚染物質排出基準を発表

発表日:2011.02.28


  中国環境保健部(MEP)は、レアアース産業初の汚染物質排出基準を制定すると発表した。新基準は、同産業への参入基準を引き上げ、成長様式の転換と産業構造の改革を促し、持続的で健全な発展を図ることを目的としたもので、2011年10月1日に発効する。中国環境保健部によると、レアアース産業は成長が続いているが、中国国内のレアアース資源埋蔵量が世界の36%であるのに対して生産量は世界の97%を占め、違法・過剰採掘、環境被害、資源浪費等の問題も生じているという。MEPは、レアアース産業の特性に合わせた汚染物質排出基準を設けて、排水、排気、放射性物質の排出を制限することにより、希少資源で戦略的にも重要なレアアースを保護するとともに環境汚染の低減を目指す。また、汚染物質の希釈排出を防ぐために、排水量・排気量は生産量当たりの基準値を設定する。新基準は、レアアースの採掘とその金属・合金の生産に関わる、大小すべての企業の工程・機器からの排水・排気、および同産業の建設事業の環境影響評価、設計、環境検査と承認への適用が予定される。

情報源 中国環境保護部(MEP) プレスリリース
国・地域 中国
機関 中国環境保護部(MEP)
分野 ごみ・リサイクル 健康・化学物質 大気環境 水・土壌環境
キーワード レアアース | 汚染物質 | 排水 | 排気 | 中国環境保護部 | MEP | 排出基準 | 埋蔵量 | 採掘 | 放射性物質
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