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 EU、廃棄物の再資源化基準を鉄屑・アルミニウム屑について導入

発表日:2011.03.31


  欧州委員会は、鉄・鉄鋼屑及びアルミニウム屑を再生する際の再資源化基準に関する初の規則(end-of-waste Regulation)を2011年3月31日に採択した。廃棄物を回収・再処理して得られた素材をどの時点から新たな製品とみなすかについてはこれまで明確な基準がなく、加盟国間で再生材の取り扱いに差異が生じていた。今回採択された規則では、再生材の生産者が品質管理システムを稼働させており、かつ各出荷品について基準適合表明書を付ければ、再生材が安全かつクリーンな二次原料として法的に認められ、リサイクル産業が新品と対等の立場でヨーロッパ産業界に原料を供給できるようになる。この基準は、リサイクルの高度化や天然資源の新規採掘抑制を目指し、長期的にはヨーロッパでの循環型社会構築を目標とする「廃棄物枠組み指令」に基づいて導入されたもので、公告後6ヶ月間の移行期間を経て全加盟国に直接適用される。欧州委員会は、EUリサイクル市場にとって重要性の高い銅、紙、ガラス、堆肥等についても同様の基準策定に向けて準備を進めている。

情報源 欧州委員会 プレスリリース
国・地域 EU
機関 欧州委員会
分野 ごみ・リサイクル
キーワード 循環型社会 | リサイクル | 再資源化 | 欧州委員会 | EU | 廃棄物 | 再生材 | 鉄 | 規則 | アルミニウム
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