欧州委員会は、今後10年間に向けたEUの新たな生物多様性戦略を公表した。生物多様性は、ヨーロッパのみならず世界全体で危機的状況にある。種の絶滅が未曾有のペースで進行し、生態系の多くは、人間の生活を支えている様々なサービスをもはや提供できないほど劣化しており、膨大な社会・経済的損失をもたらしている。こうした状況を踏まえ、同戦略では、6つの主要分野別優先目標として、1)現行の自然保護法令の完全実施、2)生態系及び生態系サービスのできる限りの改善と復元、3)農林業活動の持続可能性の確保、4)EUの水産資源の保護、5)外来侵入種の抑制、6)生物多様性保全の国際的取組への貢献強化を掲げ、その達成に向けた行動が採択されている。この戦略は、2010年3月に発表されたEUの2つの公約(2020年までにEU内の生物多様性の減少を食い止め、2050年までにEUの生物多様性と生態系サービスを保全・評価・修復する)、および、2010年10月に生物多様性条約COP10で採択された、2020年までの生物多様性保全対策についての国際合意に沿ったものである。
情報源 | 欧州委員会 プレスリリース |
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国・地域 | EU |
機関 | 欧州委員会 |
分野 | 地球環境 自然環境 |
キーワード | 生物多様性 | 欧州委員会 | EU | 生態系サービス | 絶滅 | 戦略 | 自然保護 | COP10 | 農林業 | 侵入種 |
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