世界資源研究所、干ばつなどによる水リスクを分析できるポータルサイトを開設

発表日:2011.05.25

世界資源研究所(WRI)は、世界の水リスク分析のためのポータルサイト「アキダクト(Aqueduct(送水路))」を開設した。このサイトは、水に関わる企業やその投資家、政策担当者等が、適切なリスク評価に基づいたきめ細かな対応を実施できるようにすることを目的としている。すでに中国の黄河流域では試験版が公開され、干ばつによる水不足リスクが地図化されており、今後、長江やコロラド川などの流域にも展開する予定である。水不足の影響は複雑で多岐にわたり、例えば、2011年前半の中国中央部の干ばつは、国民の生活と経済に様々な影響を及ぼしている。経済面では、長江の水位が低下し船舶が通行できなくなったため、同河川を利用する物流が途絶。また、水力発電量が20%減少して電力不足となったため、製造業者は電力使用の制限を受け、政府は火力発電に週100万トン以上の石炭投入を余儀なくされている。さらに、穀物や綿花は作付け時期が遅れ、価格が高騰し始めた。ポータルサイトでは、こうした水リスクに対し、関係者がそれぞれの地域の詳細情報を得られるようにしている。

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