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 アメリカ環境保護庁、農薬中のナノスケール成分を調査する方針を発表

発表日:2011.06.09


  アメリカ環境保護庁(EPA)は、農薬のナノスケール成分を調査する方針を発表した。連邦殺虫剤・殺菌剤・殺鼠剤法(FIFRA)の下、EPAは登録されている農薬が環境や人間の健康に悪影響を及ぼす危険性を判断するため、農薬中にどのようなナノスケール成分が含まれているかの情報を収集する。また、ナノスケール成分と同一の非ナノスケール成分がFIFRAに登録済みの場合、そのナノスケール成分が「新規」の活性または不活性成分かどうかを判断する新しい手法も提案し、潜在リスクをより徹底的に調査できるようにするという。ナノスケール成分の特性が、特定条件下で人の健康や環境に対して有害となる可能性は、各種の機関や産学官さまざまな専門家らによって検討されてきた。一方、ナノスケール成分は社会や産業に役立つ幅広い応用が可能とみられるため(害虫駆除製品等)、EPAは、健康や環境に配慮しつつ責任を持って革新的にナノスケール製品開発を行うよう、引き続き各界に奨励していく。この新しい方針は連邦公報で公開され、30日間一般の意見を募集する。

情報源 アメリカ環境保護庁 プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ環境保護庁
分野 健康・化学物質
キーワード 技術開発 | リスク | アメリカ環境保護庁 | EPA | 殺虫剤 | 農薬 | 健康影響 | 殺菌剤 | ナノスケール | 害虫駆除
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