海外ニュース


 欧州化学物質庁の社会経済分析委員会、フマル酸ジメチルと水銀の使用禁止等に関する意見案に合意

発表日:2011.06.17


  欧州化学物質庁の社会経済分析委員会(SEAC)は、成型品中のフマル酸ジメチル(DMFu)の使用禁止に関する意見を採択するとともに、測定装置中の水銀及びフェニル水銀化合物の使用制限に関する意見案に合意した。DMFuについては、これを防カビ剤として使用した皮革製ソファなどの成型品による重症皮膚炎の発生が報告され、暫定的に使用が禁止されている。化学物質規制の社会経済的影響を検討するSEACは、REACH規則に基づく初の意見として、成型品におけるDMFuの使用禁止がEU全体としての最適の措置であり、社会経済的に正当とした。また、一般消費者向け測定装置ではすでに使用が禁止されている水銀について、工業用や研究用の装置についても技術的、経済的に利用可能な代替手段があるとして、その制限に関する意見案をまとめた。環境中で分解してメチル水銀に変化する可能性がある5種類のフェニル水銀化合物についても制限を支持したが、これには代替物質や代替工程の開発が必要なため、制限の発効までに5年間の猶予期間を設けるとしている。

情報源 欧州化学物質庁 プレスリリース
国・地域 EU
機関 欧州化学物質庁(ECHA)
分野 健康・化学物質
キーワード 水銀 | 欧州化学物質庁 | ECHA | REACH | フマル酸ジメチル | 皮革 | 代替 | 社会経済分析委員会 | DMFu | フェニル水銀化合物
関連ニュース

関連する環境技術