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 フランス、情報通信技術(ICT)の活用による環境影響をライフサイクル分析した結果を公表

発表日:2011.07.28


  フランス環境・エネルギー管理庁(ADEME)は、情報通信技術(ICT)の活用による環境影響をライフサイクルアセスメント(LCA)の手法を用いて分析した結果を公表した。この分析は、欧州委員会が2008年に発表した、「2005年時点でヨーロッパの温室効果ガス排出量の2%がICTから排出され、このままでは2020年には約4%に達する」という調査結果を受けて実施したもの。ADEMEは今回、特に電子メール、ウェブ検索、USBメモリに着目し、それらの利用が気候変動、金属資源、化石資源に与える影響を分析した。その結果、電子メールでは、メールアドレスの数やサーバへの保存容量、印刷などを減らすこと、ウェブ検索では、URLの直接入力や適切なキーワードの使用等により、CO2排出量を削減できるとした。また、USBメモリを介してPC上で資料を読む方法は、目を通すのに時間がかからない場合は、印刷する場合に比べてCO2排出量を削減できる一方、熟読を要する場合は白黒・両面印刷した方がよいという結果が示された。今回はこのほかに、環境性能の高いコンピュータを長く使うこと等の留意点が述べられている。

情報源 フランス環境・エネルギー管理庁(ADEME) プレスリリース
国・地域 フランス
機関 フランス環境・エネルギー管理庁(ADEME)
分野 地球環境
キーワード LCA | CO2 | フランス | 温室効果ガス | ICT | 情報通信技術 | 印刷 | ADEME | 環境・エネルギー管理庁 | 電子メール
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