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 アメリカ環境保護庁、CO2回収貯留のCO2を有害廃棄物規制の対象から除外する提案に関する意見を公募

発表日:2011.08.04


  アメリカ環境保護庁(EPA)は、健康と環境を守りつつCO2回収貯留(CCS)技術の利用を拡大するための規則案を発表し、これに関する意見を公募する。CCS技術は、地球温暖化の原因となるCO2の大気放出を抑制するため、石炭火力発電所や大規模産業施設などで発生するCO2を回収し、地下に注入して長期間保管(地中貯留)する手法。今回の規則案では、地中貯留のために安全飲料水法で指定される井戸に注入するCO2を、EPAの有害廃棄物規制の対象から除外することが示されている。これまで、発電所等から回収し、地中貯留するCO2は、資源保全再利用法(RCRA)の下で廃棄物とみなされ規制対象であったが、今回の提案に沿って管理されれば、CO2は健康や環境に重大なリスクをもたらさないという見解をEPAは示している。この規則が適用されると、CCS技術利用の障害の一つが解消されることから、CCS関連企業に明確な見通しを与えるとともに、世界をリードする安全なCCS技術の促進が期待されるという。

情報源 アメリカ環境保護庁(EPA) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ環境保護庁(EPA)
分野 地球環境
キーワード CCS | 地球温暖化 | リスク | アメリカ環境保護庁 | EPA | 規制 | 廃棄物 | 安全性 | CO2回収・貯留 | 石炭火力発電所
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