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 アメリカのバイオエネルギー科学センター、エタノール生産を効率化する遺伝子を微生物で発見

発表日:2011.08.11


  アメリカエネルギー省は、傘下のバイオエネルギー科学センター(BESC)の研究チームが、クロストリジウム・サーモセラムという微生物で、エタノール生産能力をコントロールする遺伝子を発見したと発表した。これにより、バイオマス作物を用いた、低コストで高濃度のエタノール生産への道が開けたという。これまでの方法では、イネ科のスイッチグラスや農業廃棄物のバイオマスからエタノールを生産する過程で、エネルギー豊富な糖を保護している細胞壁を分解するため、高価な酵素を加えなければならなかった。BESC等の科学者たちは、遺伝子操作による「オーダーメイド」の微生物が作り出す独自の酵素で、糖の抽出とエタノールへの発酵を一度で行うという簡素化された方法を模索してきた。今回、複数領域の専門家の連携により遺伝子が特定され、初のオーダーメイド微生物を作るための重要なステップとなった。

情報源 アメリカエネルギー省(DOE) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカエネルギー省(DOE)
分野 地球環境
キーワード バイオエタノール | アメリカエネルギー省 | DOE | バイオマス | 発酵 | スイッチグラス | 遺伝子 | 農業廃棄物 | 酵素 | 糖
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