海外ニュース


 欧州委員会、海底油・ガス井掘削事故による環境・経済被害を防ぐため新安全基準を提案

発表日:2011.10.27


  欧州委員会は、EU全域の海底油・ガス井掘削において、世界最高水準の安全・衛生・環境基準の遵守を求める新規則を提案した。ヨーロッパは石油・ガスの多くを海底掘削に依存している。このため、2010年のメキシコ湾原油流出事故を教訓に、ヨーロッパ海域での海底掘削事故を防止するとともに、あらかじめ効果的な緊急時対応計画を用意することによって、事故が発生した場合の環境と沿岸経済への損害を大幅に軽減することを目指す。規則案は、石油・ガスの探査・掘削の計画段階から最終的な施設の撤去まで、ライフサイクル全体を対象に明確な基準を設定している。また大事故の予防と対応の要件として、事業者免許発給時の審査強化、掘削施設安全対策の第三者による評価、緊急災害対策計画の事前作成義務づけ、独立の監督機関による施設検査、業界の操業基準等の公開、海生生物被害に関する石油ガス会社の責任等を規定する。また、産業界に各国規制当局の管理のもとでの定期的な安全基準の評価と改善を義務づけ、リスク評価に新しい技術やノウハウを随時取り入れていくとしている。

情報源 欧州委員会 プレスリリース
国・地域 EU
機関 欧州委員会
分野 自然環境
キーワード 海洋生物 | 天然ガス | 欧州委員会 | 石油 | 災害対策 | リスク評価 | 原油流出 | 事故 | 安全基準 | 海底掘削
関連ニュース

関連する環境技術