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 イギリス気象庁、今世紀の太陽活動の低下は地球温暖化を緩和せずとの研究結果を発表

発表日:2012.01.23


  イギリス気象庁と同国レディング大学の科学者らは、今世紀に予測される太陽活動の低下は、温室効果ガスによる地球温暖化を大幅に緩和するものではないとの研究結果を発表した。太陽活動は20世紀には極めて活発化したが、最近の研究ではこの極大期が終了またはそれに近いことが示唆されている。今回の研究では、この極大期を起点として今世紀の太陽活動の変化を予測した上で、これを一つの気候モデルに当てはめ、地球の気温への影響を考察した。その結果、研究者らは、今世紀の太陽活動は20世紀に比べて不活発で、ダルトン極小期(1820年頃)のレベルまで低下する可能性が高いと予測。しかし、これによる地球の気温低下は0.08℃に過ぎないという。また、仮に太陽活動が観測史上最も低下したマウンダー極小期(1645~1715年)を下回った場合でも、地球の気温低下は0.13℃で、今世紀の温暖化を相殺するに足るものではないとしている。しかも、マウンダー極小期と同様な太陽活動の低下が起きる確率は約8%だという。

情報源 イギリス気象庁(MetOffice) プレスリリース
国・地域 イギリス
機関 イギリス気象庁(MetOffice)
分野 地球環境
キーワード 地球温暖化 | 温室効果ガス | 気候モデル | 予測 | イギリス気象庁 | 太陽活動 | MetOffice | ダルトン極小期 | マウンダー極小期 | 21世紀
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