アメリカのオバマ大統領は、2012年2月23日、同国政府が全力を挙げて取り組んでいる輸入ガソリン依存脱却政策の一環として、2種類の自動車用代替燃料の研究開発への新たな支援を発表した。一つ目は、天然ガス自動車技術の開発で、エネルギー省エネルギー先端研究計画局を通じたコンペティションに3000万ドルを用意する。現在使われている自動車用天然ガスタンクは、大型で高額なため一般に普及しにくいことから、これを軽量、低コスト化する技術開発を促進し、同時にタンクの安全性向上のため、内部圧力を低下させるガス吸収物質の開発も求めるという。二つ目は、藻類から自動車燃料を製造する研究の支援で、1400万ドルを支援する。エネルギー省は、国産の藻類から自動車燃料を製造すれば、将来的には輸送用輸入石油の17%代替が可能であるほか、培養する藻類が炭素を吸収し、都市排水中の窒素やリンも分解するなど、付帯的利益もあるとして注目している。
情報源 | アメリカエネルギー省(DOE) プレスリリース |
---|---|
国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカエネルギー省(DOE) |
分野 | 地球環境 |
キーワード | バイオ燃料 | アメリカエネルギー省 | DOE | 自動車 | 天然ガス | ガソリン | 藻類 | 研究開発 | 石油代替 | タンク |
関連ニュース |
|