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 アメリカエネルギー省、日本と共同でメタンハイドレートからのガス生産技術の実地試験に成功

発表日:2012.05.02


  アメリカエネルギー省(DOE)は、メタンハイドレートからの天然ガス生産技術の実地試験に成功したと発表した。メタンハイドレートは、メタンを含む氷状の結晶で、北極圏の永久凍土下や世界の大陸棚周辺の海底下に存在する。圧力・温度条件が変わると結晶が溶解し、閉じ込められていたメタン分子がガスとして放出されるが、このガスは、化石燃料の中ではクリーンで資源量も膨大とみられることから、新たなエネルギー資源として期待されている。今回のプロジェクトでは、アラスカ州ノーススロープのメタンハイドレート層にCO2と窒素を注入し、メタンハイドレート中のメタンとCO2の置換によりメタンガスを生産する初の実地試験を、のべ30日間実施した。得られたデータで、CO2貯留の効率性評価も行われるという。DOEは今後、経済的に実施可能なメタンハイドレートからのガス生産を目指して、大規模な探査や評価、環境影響が少なく安全な採掘法の技術開発に取組むとしている。プロジェクトは、DOEが日本の(独)石油天然ガス・金属鉱物資源機構及び米国企業と共同で実施した。

情報源 アメリカエネルギー省(DOE) プレスリリース アメリカエネルギー省 エネルギー技術研究所 (NETL) 国家メタンハイドレート研究開発プログラム
国・地域 アメリカ
機関 アメリカエネルギー省(DOE)
分野 地球環境
キーワード CO2 | アメリカエネルギー省 | DOE | 石油天然ガス・金属鉱物資源機構 | 環境影響 | 採掘 | メタンハイドレード | 結晶 | 実地試験 | アラスカ州
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