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 ドイツ、ナノ材料の安全性について産官・省庁連携の長期研究プロジェクトを開始

発表日:2012.05.15


  ドイツの連邦環境省、連邦労働安全局(BAuA)、化学企業BASF社は、共同でナノ材料の安全性に関する長期研究プロジェクトを開始した。この研究は、各種ナノレベルの粒子が肺に及ぼす長期的影響、特に一般環境と仕事場において重要となる、低量での影響に関して調査するもので、この結果をもとにリスクを評価し基準値を求めるという。研究調査は4年間で500万ユーロが投入され、OECDの試験基準に合わせて行われる。連邦環境省は全体の取りまとめを行い、BASFはナノ技術の安全性に関する研究経験と専門知識をもとに、主に吸入に関しての研究調査を行なう。また、BAuA、連邦環境庁、連邦リスク評価研究所も独立専門省庁として調整や評価を担当する。この分野での長期的な調査は現在まで行なわれていないといい、連邦環境省は、「この産官・省庁連携による共同研究を通じ、ドイツはこの分野で世界の指導的な役割を担っていく」としている。

情報源 ドイツ連邦環境省(BMU) プレスリリース
国・地域 ドイツ
機関 ドイツ連邦環境省(BMU)
分野 健康・化学物質
キーワード OECD | プロジェクト | BASF | ドイツ連邦環境省 | BMU | 安全性 | 健康影響 | リスク評価 | ナノ材料 | 長期
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