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 国連、ミレニアム開発目標18ターゲットのうち3つを期限前に達成と報告

発表日:2012.07.02


  国連が2012年7月2日に刊行した『ミレニアム開発目標(MDGs:貧困撲滅等の8つの目標と18のターゲット(具体的目標))報告書2012年』によると、貧困、飲料水、スラムに関するターゲットが、2015年の期限を待たずに達成された。貧困に関しては、1日の生活費が1.25ドル以下の最貧者数を1990年の半数にするというターゲットを達成。最貧層が最も多いサハラ以南のアフリカを含む、全途上国の貧困者数と貧困率が下がった。また、安全な飲料水を入手できる人口は、世界人口比で1990年の76%から2010年の89%へと13%上昇(20億人以上の増加に相当)した。さらに、スラム居住者の比率は6%減少し、2億人が衛生的な水や住環境を得たという。1990年から2015年の25年間で8つの目標の達成を目指すMDGsの残りのターゲット達成も不可能ではないが、2008~09年の経済危機後、遅れが目立つものもある。経済・地域・性の格差は根強く残っており、国連では、先進国が援助の手を緩めることなく、2015年の達成に向けた国際協力を進める必要があるとしている。

情報源 国連環境計画(UNEP) プレスリリース 『ミレニアム開発目標報告書』(PDF)
国・地域 国際機関
機関 国連環境計画(UNEP)
分野 環境総合
キーワード 持続可能 | 国連環境計画 | UNEP | 飲料水 | 貧困 | 発展途上国 | 公衆衛生 | ミレニアム開発目標 | MDGs | サハラ
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