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 世界資源研究所、コーラル・トライアングルのサンゴ礁の85%が危機にあると報告

発表日:2012.07.08


  世界資源研究所等は、人間活動によりコーラル・トライアングル(太平洋サンゴ礁三角海域)のサンゴ礁の85%以上が危機にあるとする報告書「コーラル・トライアングルにおけるサンゴ礁の危機再検討」を発表した。これによると、インドネシア、マレーシア、パプアニューギニア、フィリピン、ソロモン諸島、東ティモールの6か国にまたがるこの三角形の海域には、世界のサンゴ礁の約30%が存在するが、それが過剰・破壊的漁業や陸からの汚染流出により危機に陥っているという。沿岸の地域社会は食糧、雇用、防波機能等をサンゴ礁に依存しており、また世界中で漁業、観光、医薬品その他、サンゴ礁が提供する多数のサービスを利用する人々にも影響は及ぶため、この三角海域のサンゴ礁への脅威を軽減する協調的な行動が求められるという。報告書は、サンゴ礁劣化の不利益を最も大きく被るのが同海域周辺諸国であること等を指摘し、地球温暖化による海水温の上昇や海洋酸性化に負けない健全なサンゴ礁を維持するために、海洋保護区の拡大や管理強化を早急に行うよう訴えている。

情報源 世界資源研究所(WRI) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 世界資源研究所(WRI)
分野 地球環境 自然環境
キーワード 地球温暖化 | サンゴ礁 | 世界資源研究所 | WRI | 生態系サービス | 漁業 | 太平洋 | 海洋保護区 | 観光 | コーラルト・ライアングル
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