世界資源研究所、アメリカの干ばつが示す水リスクの環境・経済的影響を分析

発表日:2012.07.20

世界資源研究所(WRI)は、アメリカの干ばつが示す、水不足が及ぼす複雑で深刻な影響を分析した記事を発表した。アメリカは現在、同国海洋大気庁が「過去半世紀余りで最も大規模」とする深刻な干ばつに見舞われている。WRIはこの干ばつの影響を分析し、水不足は、環境の問題であるだけでなく、世界経済にも影響するリスク要因だとしている。今回の干ばつの最も顕著な影響として、1)穀物生産量の減少(アメリカ29州で穀物生産量が減少。トウモロコシ等の不作は、農家だけでなく飼料不足等、農業経済にも直接に影響)、2)農作物価格の高騰(トウモロコシの先物価格は一か月間で50%以上も上昇、大豆等の価格も高騰して肥料価格が上昇し、世界経済にも影響)、3)連鎖的影響(雨不足によるコロラド州の山火事被害など、干ばつの影響は予想外に拡大)があるという。WRIは、アメリカの干ばつが今後さらに頻発するとの見通しのうえに、気候変動や経済成長への対応としても、水リスクの分析とリスク軽減への措置が必要だとしている。

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