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 世界気象機関と世界保健機関、気候情報の活用による公衆衛生向上を促す報告書を発表

発表日:2012.10.29


  世界気象機関と世界保健機構は共同で、気候情報の活用による公衆衛生向上を促す報告書『健康と気候のアトラス』を発表した。近年の気候変動、及び干ばつ、洪水、サイクロン等の極端気象現象は、人々の生活や健康に重大な影響を及ぼし、場合によっては下痢、マラリア、デング熱等の流行につながり、死者・罹患者をさらに増加させる。公衆衛生の基本は予防と事前対策だが、これまで気候情報は公衆衛生に十分活用されていない。このため両機関は、気候と公衆衛生の分野間の連携を強化し、気象・気候に関する正確で適切な最新情報を世界・国・地域レベルの公衆衛生管理に組み込むことの重要性を指摘。報告書では、地図や表、グラフを用いて気候と健康との関連性を明らかにし、特定の地域では伝染病の発生率が気候や気象の状況に左右されることや、実際にバングラデシュではサイクロンによる死者数は早期警報システムの改善等によって大幅に減少したこと、今後予想される猛暑の頻発化と都市の高齢者増加を考え合わせると対策が必要であること等、様々な具体例を示している。

情報源 世界気象機関(WMO) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 世界気象機関(WMO)
分野 地球環境 健康・化学物質
キーワード 気候変動 | 世界気象機関 | WMO | WHO | 報告書 | 気候情報 | 気象 | 公衆衛生 | 世界保健機構
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