海外ニュース


 欧州環境局、水枠組み指令で目指す「良好」状態に欧州の地表水の過半が未達と報告

発表日:2012.11.14


  欧州環境局は、欧州の水域の現状と圧力に関する報告書を公表した。報告書では、EU水枠組み指令(WFD)と加盟各国の河川流域管理計画に基づき、各国の報告した河川や湖沼、汽水域や沿岸域の状況を検討。状況は概ね改善しているものの、「全水域を2015年までに生態学的・化学的に良好な状態に」とするWFDの目標に達した水域は半分に満たず、2015年までに達成が見込まれる水域も52%に過ぎないとしている。水系の形態等に係る生態学的状況では、肥料流出による水質汚染、ダムや浚渫による生息地の変化等を圧力要因として挙げ、河川の自然の連続性を復活させる等、自然の姿の再生を求めている。重金属や有害物質に関する化学的汚染では、地表水の10%が良い状況になく、40%についてはデータがないとしつつも、アンモニウム等、2015年目標を達しうる物質もあるという。また、水生態系の機能の維持向上には統合的アプローチによる十分な管理が必要だとし、河川流域のあらゆる部門がWFDを実施し、利用者全員が目標達成に取り組む必要があるとしている。

情報源 欧州環境局(EEA) プレスリリース
国・地域 EU
機関 欧州環境局(EEA)
分野 自然環境 水・土壌環境
キーワード 重金属 | EEA | 有害物質 | 生息地 | 管理計画 | 水質汚染 | 水枠組み指令 | 欧州環境局 | 水域 | WFD
関連ニュース

関連する環境技術