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 ドイツ、生物多様性上重要な水辺の森林の保全プロジェクトを開始

発表日:2012.11.20


  ドイツ連邦環境省と同自然保護庁(BfN)は、連邦生物多様性プログラムの下、生物多様性を守るために重要な湿地生息地の保全プロジェクトを開始した。これは、エルベ川沿いでユネスコの生物圏保護区に指定されている、ニーダーザクセン、ブランデンブルク、ザクセン・アンハルト各州の区域において広範囲の湿地生息地を再生するもので、今後5年間で合計280万ユーロが支給される。2020年までに自然な水辺の森林を10%以上拡大するという。このうち、ザクセン・アンハルト州の対象地区では、約420ヘクタールの水辺森林再生が行なわれる。これにより絶滅の危機にある動植物に新たな生息地をもたらすとともに、湿地の貯水タンクとしての機能や洪水対策、CO2吸収、安らぎの場など、湿地の持つ生態系サービスを維持・強化する。すでにブランデンブルク州レンツ市でエルベ川沿いにある堤防を内陸側にずらし、420ヘクタールの自然な水辺の森林を取り戻した前例もあり、船の往来に配慮しながら自然保護と洪水対策が両立できることが証明されているという。

情報源 ドイツ連邦環境省(BMU) プレスリリース
国・地域 ドイツ
機関 ドイツ連邦環境省(BMU)
分野 自然環境 水・土壌環境
キーワード 生物多様性 | 生態系 | ドイツ連邦環境省 | 湿地 | 自然保護 | 生息地 | 森林再生 | 動植物 | ドイツ連邦自然保護庁
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