国連環境計画、永久凍土の融解を温暖化要因として気候予測に加える必要を報告

発表日:2012.11.27

国連環境計画は、永久凍土の融解を温暖化要因として気候予測モデルに加えるべきとする報告書を発表した。報告書によると、永久凍土は北半球の地表面積の約4分の1を占め、そこに閉じ込められている炭素は、現在の大気中炭素量の約2倍で1700ギガトン。融解が加速すると大量のCO2とメタンが大気中に放出され、温暖化を増幅させる可能性がある。北極圏の気温は世界全体に比べて約2倍のペースで上昇すると予測され、世界の気温が3℃上昇すると北極圏では6℃上昇し、地表近くの永久凍土の30~85%が消失するという。この炭素放出は今後数十年以内に始まり、数世紀にわたり続く可能性がある。凍土融解は生態系を撹乱し、生物種の構成や生息域の変化、森林火災の頻発など様々な影響も及ぼす。地盤沈下も懸念され、建物や道路、パイプライン等のインフラを損傷・破壊する恐れもある。報告書では今後の対策として、IPCCが凍土融解の影響評価を行うこと、永久凍土の広がる国々はモニタリング・ネットワークの構築と適応計画の策定を行うことを提案している。

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