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 イギリスの研究チーム、生物多様性への懸念から2013年に注視すべき問題15項目を特定

発表日:2012.12.06


  イギリスの研究チームは、2013年に生物多様性への影響が懸念されるため、注視すべき新たな問題15項目を特定した研究論文を発表した。この研究は、今後大きな影響が予想される問題をあらかじめ特定し対策を準備する「ホライズン・スキャニング」という考え方に基づくもので、政策やリスク評価、戦略的計画策定等に活かし、弊害を回避することが目的である。今回特定された問題は主に、新形態のエネルギー生産、食料の生産・保存方法の変化、及び合成生物学に関連するもので、具体的には、アンデス山系のアマゾン川流域におけるダム建設の急増、トリウム原子力発電の開発拡大、ココナッツ水の世界的需要増加、抗菌性ペプチドの商業利用、合成DNAを用いた遺伝子組換え生物等である。また影響の内容のみならず影響の有無さえ不明な問題として、集光型太陽熱発電の急増等を特定。この他、環境DNAを用いて希少・侵入種の生息を検出する技術や、超小型無人飛行機を利用した樹木種子の採取・播種による熱帯林の保護・回復など、最終的に生物多様性にプラスに働く可能性のある問題も含まれている。

情報源 自然環境研究会議(NERC) プレスリリース
国・地域 イギリス
機関 自然環境研究会議(NERC)
分野 自然環境
キーワード 生物多様性 | NERC | 太陽熱発電 | 政策 | ダム | 熱帯林 | リスク評価 | 遺伝子組換え生物 | DNA | 自然環境研究会議
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