気象庁は、東日本と西日本の地域平均が平年を1.3℃上回る高温となった2013年8月について、ヒートアイランド現象による気温上昇が高温の要因となっていたとの解析結果を公表した。ヒートアイランド現象の強度は、長期的な都市化の進行に伴って徐々に変化するが、日照や風速、大気の安定度等の天候条件によっても変動する。今回、関東・近畿・東海の各地方の都市部について、2009年~2013年の各年の8月の天候条件でヒートアイランド現象の強度を都市気候モデルにより比較したところ、2013年は大阪で+2.3℃、名古屋で+2.2℃、熊谷で+1.5℃等の月平均気温の上昇をもたらす効果があり、特に近畿と東海ではヒートアイランド現象の強度がこの5年で最も強くなったことがわかった。このことから、2013年8月の近畿、東海、関東地方の都市部の高温の要因は、太平洋高気圧やチベット高気圧の勢力が強かったこと等の広域的な天候要因に加えて、ヒートアイランド現象が特に強かったことが相乗的に作用したと考えられるという。
情報源 |
気象庁 報道発表資料
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機関 | 気象庁 |
分野 |
地球環境 大気環境 |
キーワード | ヒートアイランド | 気象庁 | 気温上昇 | 都市気候モデル | 高温 | 都市化 | 強度 | 天候 |
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