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 (独)農業環境技術研究所、カドミウムをほとんど含まない水稲品種を品種登録

発表日:2014.01.30


  (独)農業環境技術研究所は、カドミウムをほとんど含まないコシヒカリ突然変異体を開発し、「コシヒカリ環1号」として品種登録出願したと発表した。長期間にわたる食品からのカドミウム摂取による健康影響の可能性が指摘されている。日本ではヒトが食品から摂取するカドミウムのうち、約40%がコメから摂取されると推定されている。同研究所では、イネにカドミウムをほとんど含まないコシヒカリの突然変異体を開発、その原因遺伝子を特定した。今回、(独)農業・食品産業技術総合研究機構作物研究所と共同で、この変異体の重要な各形質(生育、収量、食味、病害耐性など)を調査し、「コシヒカリ」と同等であることを確認した。また、栽培方法も従来の「コシヒカリ」と全く変わらないという。同研究所では、現在、利用を希望する育種機関に同品種を提供しており、65の水稲品種及び系統に交配されているところである。今後、低カドミウム品種の普及により、国内のカドミウム摂取量をさらに減少させることが期待できるという。

情報源 農業環境技術研究所 プレスリリース
機関 農業環境技術研究所(現:農研機構 農業環境変動研究センター) 農業・食品産業技術総合研究機構 作物研究所
分野 健康・化学物質
キーワード 農業・食品産業技術総合研究機構 | 農業環境技術研究所 | 土壌 | カドミウム | 健康影響 | 米 | 品種 | コシヒカリ | 突然変異体 | 作物研究所
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