(株)デンソーは、同社の善明製作所(愛知県西尾市)内にディーゼル車用燃料噴射装置(コモンレールシステム)の性能評価などを行う実験棟を建設すると発表した。これにより、現在すべて同本社内で行っている実験・評価について、開発・設計段階の実験は本社、量産に向けた性能評価・耐久試験などは善明製作所で分担し、開発のスピードアップを図る。同社は、新実験棟の建設とともに設備の増強も行い、開発体制を強化することにより、バイオ燃料など多様な燃料への適応、更に厳しさを増す排出ガス規制や燃費規制に対応していくという。なお、新実験棟の総投資額は約80億円で、建屋は2009年5月に着工し、2010年3月に完成、同年4月から稼動する予定。