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 世界初の実海域における海底下CO2漏出実験を実施

発表日:2014.09.30


  九州大学は、(公財)地球環境産業技術研究機構、(株)環境総合テクノス、(一財)電力中央研究所、東京大学、(独)産業技術総合研究所、及び英国QICSプロジェクトコンソーシアムと共同で、世界で初めてとなる実海域での海底下からの二酸化炭素(CO2)漏洩実験を実施し、海洋環境への影響とその回復過程に関する評価に成功したと発表した。今回の実験は、CO2回収・貯留(CCS)技術で貯留したCO2の漏出への懸念に対してCCS技術の信頼性を検証することを目的として実施されたもの。漏出イベントの検出・モニタリング手法の有効性を検証するとともに、海底および海水中の物理、化学、生物学的環境への影響を詳細に調査。その結果、実施した規模の漏出による環境影響はわずかで狭い範囲に限定され、漏出を止めると化学的・生物学的な影響は急速に回復することが明らかになった。この成果は、実海域におけるCO2漏洩の検出手法やモニタリング手法開発、さらに海洋生物の反応に関する知見として、CCS技術の信頼構築に大きく貢献することが期待されるという。

情報源 九州大学 プレスリリース(PDF:355KB)
機関 九州大学 九州大学カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所(I2CNER)
分野 地球環境
キーワード CCS | CO2 | 海洋生物 | モニタリング | 九州大学 | CO2回収・貯留 | 海洋環境 | 海底
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