東京大、バイオマスを化成品原料として有効利用するための新触媒を発見

発表日:2015.02.26

東京大学は、バイオマスを化成品原料として有効利用できる可能性のある新触媒を発見したと発表した。現在の化学産業は、石油をはじめとする化石資源を原料として成り立っているが、化石資源には限りがあるため、化成品の原料となる代替資源が求められている。そこで、再生可能資源である植物資源、とくに非可食部分(バイオマス)の利用がその有力候補として研究が進められている。しかし、木材などの木質バイオマスに多く含まれるリグニンは、化学構造が複雑なため、化学工業に有用な原料への変換が困難であった。今回開発した触媒は、リグニンの部分構造に多く含まれるフェノールやアリールメチルエーテルの炭素―酸素の単結合のみを水素で還元的に切断できるもの。新規イリジウム触媒を開発することによって、1)水素によるフェノール類の脱酸素反応、2)水素による芳香族メチルエーテルからのメチル基の除去、を達成した。現在は石油から得ている基礎化成品原料であるベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素やフェノール類を、バイオマスから製造する手段としての利用が期待されるという。

情報源 東京大学大学院工学系研究科 プレスリリース
東京大学大学院工学系研究科 プレスリリース(PDF)
機関 東京大学大学院工学系研究科
分野 地球環境
キーワード バイオマス | 触媒 | 東京大学 | 木質バイオマス | リグニン | 化石資源 | イリジウム | 化成品 | メチルエーテル | 脱酸素
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