神戸大と理研、稲わら中の化成品原料成分の解明に成功

発表日:2015.06.18

神戸大学と理化学研究所は、稲わらから取り出したバイオ化成品やバイオ燃料生産原料の成分を初めて解明したと発表した。稲や麦をはじめとする再生可能資源(バイオマス)からバイオエタノール等の化成品や燃料を生成するためには、希硫酸で不要な成分を除去する「前処理」、そこで得られた糖の微生物による「発酵」のプロセスが必要である。今回、研究チームでは、日本で最も廃棄性バイオマスとして期待される稲わらに着目。13種類の稲わらを使用し、バイオリファイナリー研究による技術を利用した「前処理」前後の47種類の構成物質の変化を核磁気共鳴(NMR)技術により解析。さらに、「前処理」後に得られた糖や酸の濃度を分析し、47種類の構成物質と濃度との相関を見出した。その結果、「前処理」後の固体中にはセルロースが、液体中にはグルコースが含まれており、グルコース量がデンプンに左右されることが分かった。今後は、デンプンを多く含む稲の栽培に応用することができるほか、バイオ化成品やバイオ燃料生産の低コスト化、効率化が期待されるという。

新着情報メール配信サービス
RSS