国内ニュース


 東京大、太陽光発電の効率を上げる新しい指導原理を確立

発表日:2015.11.09


  東京大学は、環境へのエネルギー散逸が太陽光発電に有効的働くという一見逆説的な原理を、理論計算により確立したと発表した。環境問題や逼迫する電力需給を踏まえ、高効率の太陽電池の開発が求められている。常識を超える性能を追求するためには、太陽光をより効率良く電流に変換する新たな指導原理が必要である。現在の主な指導原理はShockleyとQueisserが1961年に出した理論に基づいており、環境へのエネルギー散逸を極力減らすことが高効率変換に不可欠であると考えられてきた。今回、この常識とは逆に、太陽光から電流への変換の際の量子力学的な光や電子の長時間の動きを理論的に解析することで、ある種のエネルギー散逸が効率改善のために役立つという直感に反する新たな原理を確立した。この研究により確立した新しい原理は、より効率的な太陽電池を実現するための物質探索の指針として貢献することが期待されるという。

情報源 東京大学大学院工学系研究科 プレスリリース
東京大学大学院工学系研究科 プレスリリース(PDF)
機関 東京大学大学院工学系研究科
分野 地球環境
キーワード 太陽光発電 | 太陽電池 | 東京大学 | エネルギー | 変換効率 | 原理
関連ニュース

関連する環境技術