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 国環研など、CO2除去技術にはまだ多くの制約があると発表

発表日:2015.12.08


  国立環境研究所は、アバディーン大学(英国)のピート・スミス教授らとのグローバル・カーボン・プロジェクト(GCP)国際共同研究により、二酸化炭素(CO2)除去技術にはまだ多くの制約があることが判明したと発表した。気候変動の主要因であるCO2を大気中から取り除く「ネガティブエミッション技術」には、1)緑化を進めて木々の成長とともにCO2を吸収・固定させる手段、2)CO2を吸収する性質を持つ岩を破砕して土壌に散布することでCO2の回収を加速させる技術、3)化学物質を用いた大気中のCO2の回収、4)バイオ燃料CO2回収貯留(BECCS)、等がある。今回の研究では、これらの技術の大規模実施には、持続可能性の観点からさらに環境面・経済面・エネルギー面の制約がまだ多く残されていることが示された。また、地球の気温上昇を産業革命前と比較して2℃未満に抑えるという国際的合意目標の達成のためには、これら技術に頼らずに温室効果ガスの排出を今すぐ削減する対策を講じる必要があることが示されたという。

情報源 国立環境研究所 報道発表
機関 国立環境研究所
分野 地球環境
キーワード 気候変動 | 温室効果ガス | 国立環境研究所 | CO2排出量 | 排出削減 | 技術 | 持続可能性 | CO2回収・貯留 | アバディーン大学 | ネガティブエミッション
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