JSTなど、脂質含有量が多い海洋性微細藻類・円石藻の形質転換に成功

発表日:2016.03.07

科学技術振興機構(JST)、東京大学及び北海道大学は、海洋性の単細胞藻類である円石藻の遺伝子導入技術、中でも非常に難易度の高い形質転換技術の開発に世界で初めて成功したと発表した。バイオ燃料や原油代替原料の生産への利用可能性を持つ円石藻は、石灰化した細胞壁を持つため遺伝子導入技術が未確立な海洋性微細藻類で、高度な研究が困難であった。今回研究グループでは、細胞をほとんど傷つけずに細胞壁だけを完全に除去する手法を確立し、細胞の活発な分裂能を保ったまま増殖させることに成功した。次に、細胞壁を除去した細胞にポリエチレングリコール溶液を用いて外来遺伝子を導入し、その遺伝子が短時間でも細胞内で発現する手法を確立した。これらの手法を用いて、外来遺伝子を次世代以降でも発現する状態の細胞を作製し、円石藻の形質転換技術の確立に成功した。この成果は、円石藻の有用脂質合成能力の強化や、ココリス形成時に二酸化炭素を強力に固定するメカニズムの解明の研究を進展させ、エネルギーや環境問題の解決に貢献すると期待されるという。

情報源 科学技術振興機構(JST) 共同発表
東京大学大学院農学生命科学研究科 プレスリリース
北海道大学 プレスリリース(PDF)
機関 科学技術振興機構(JST) 東京大学 北海道大学
分野 地球環境
キーワード バイオ燃料 | 科学技術振興機構 | 東京大学 | JST | 北海道大学 | 遺伝子 | 微細藻類 | 円石藻 | 細胞壁 | CO2固定
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