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 気象庁、2014年夏に発生したエルニーニョ現象は夏のはじめに終息する可能性が高いと発表(2016年3月速報)

発表日:2016.04.11


  気象庁は、2016年3月のエルニーニョ監視速報を発表した。同庁では、エルニーニョ現象など熱帯域の海洋変動を監視するとともに、それらの実況と見通しに関する情報を「エルニーニョ監視速報」として毎月1回(10日頃に)発表している。今回の発表によると、2016年3月の実況は、2014年夏に発生したエルニーニョ現象は弱まりつつある。これは、エルニーニョ監視海域の海面水温が基準値より1.6℃高く、2月の値より0.4℃低くなったことや、以下に示した太平洋赤道域の海洋と大気の状態から、予測されたもの。1)海面水温:中部から東部で平年よりかなり高い、2)海洋表層の水温:東部の暖水が弱まり、西部から中部にかけて冷水が広がった、3)太平洋赤道域の対流活動:日付変更線付近で平年より活発、4)大気下層の東風:平年並。今後エルニーニョ現象は夏のはじめには終息している可能性が高い。その後、平常の状態が続く可能性もあるが、夏の間にラニーニャ現象が発生する可能性の方がより高いという。

情報源 気象庁 報道発表資料
気象庁 報道発表資料(PDF)
気象庁 エルニーニョ/ラニーニャ現象
機関 気象庁
分野 地球環境
キーワード 気象庁 | 大気 | 海洋 | 監視 | エルニーニョ現象 | 熱帯 | 海面水温 | ラニーニャ現象
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