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 東京大、微細緑藻から新規炭化水素(リコパジエン)生合成酵素の遺伝子特定に成功

発表日:2016.04.06


  東京大学は、米国テキサスA&M大学およびアリゾナ大学との共同研究により、微細緑藻から新規炭化水素生合成酵素遺伝子の特定に成功したと発表した。微細緑藻ボツリオコッカス・ブラウニー(B.braunii)は、バイオ燃料を生産する微生物として期待されている。B.brauniiには、生産する油のタイプによってA、BおよびLの3品種があり、そのうちのL品種はリコパジエンと呼ばれる炭化水素を生産する。L品種の炭化水素含量は、AおよびB品種に比べると低いものの、一般的な微細藻類としては低くなくリコパジエンは、枝分かれした分子構造(炭素数40)をしており、炭素数が多いため燃料源としては有望である。今回の研究では、既往研究とは異なる物質を基質として、LOS(リコパオクタエン合成酵素)がリコパジエンの生産に関与していることが分かった。今後は、L品種における炭化水素生合成の全体像の解明、効率の良いバイオ燃料生産技術の開発につながる成果として期待されている。

情報源 科学技術振興機構(JST) 共同発表
東京大学大学院農学生命科学研究科 プレスリリース
機関 東京大学 科学技術振興機構(JST)
分野 地球環境
キーワード 炭化水素 | バイオ燃料 | 東京大学 | 微細藻類 | ボツリオコッカス | 酵素遺伝子 | テキサスA&M大学 | アリゾナ大学 | リコパジエン
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