京都大、生物多様性の未来を予測する枠組みを提示

発表日:2016.05.27

京都大学は、同学人間・環境学研究科門脇浩明JSPS特別研究員らを中心とする国際共同チームが、環境変化に伴う生物種の間の相互作用(競争関係)について、微生物を用いた実験による予測結果を発表した。生物種の間の相互作用は、環境の変化や生物種の変化などの要素が関与する複雑な現象である。今回の研究では、緑膿菌の1種と12種類の細菌の組み合わせを用いて、培地の塩分濃度の変化を環境変化と見なし、生物種間の相互作用を観察した。その結果、それぞれの菌を単独で培養した場合よりも、系統的に離れて似ていない細菌を組み合わせて培養した時のほうが、環境の変化に伴う相互作用の強さが変化しやすいことが分かった。この成果は、生物種間の相互作用の強さによっては、従来の予測手法では生物の生息数予測が困難であることを示唆しており、さらに複雑な自然生態系の将来予測手法確立につながる成果であるという。

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