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 岡山大、光合成と植物の成長における葉緑体タンパク質の有効性を提示

発表日:2016.07.22


  岡山大学は、植物の成長に不可欠な光合成を維持して生育を向上させる葉緑体の機能を明らかにした。モデル植物であるアブラナ科の雑草「シロイヌナズナ」を用いて、光合成を行う細胞内の「葉緑体」を維持する重要因子の解明を行ってきた結果、「VIPP1」と呼ばれるタンパク質が葉緑体の膜に凝集して結合し、光合成のエネルギー転換反応と水分解を行う光合成装置の維持に重要な役割を持つことが分かった。また、VIPP1を緑色蛍光タンパク質で可視化したところ、植物細胞内で光合成を行う葉緑体の膜を、高温などの環境ストレスから保護する作用があることを突き止めた。さらに、植物でVIPP1を発現させることにより生育が改善し、高温による光合成の低下を2割程度軽減できること分かった。今回の成果は、地球温暖化などの環境変動に適応できる作物の開発や、近未来のバイオエネルギー作物への利用が期待されるものであるという

情報源 岡山大学 プレスリリース
岡山大学 プレスリリース(PDF)
機関 岡山大学
分野 地球環境
キーワード 環境変動 | 適応 | 植物 | 光合成 | 環境ストレス | タンパク質 | 岡山大学 | 葉緑体 | シロイヌナズナ
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