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 北海道大など、交通騒音がフクロウ類の採食効率へ及ぼす影響を解明

発表日:2016.09.20


  北海道大学は、森林総合研究所、カリフォルニア・ポリテクニック州立大学との共同研究で、交通騒音がフクロウ類の採食効率へ及ぼす影響を解明した。交通騒音が野生動物に与える影響が懸念されており、聴力を頼りに獲物を捕らえる捕食者(聴覚捕食者)は、交通騒音の影響を受けやすい動物であると考えられてきた。今回研究チームでは、2014年12月~2015年3月に北海道と宮城県のフクロウ類の越冬地103か所で、フクロウ類を誘引する人工音声と様々な音量の交通騒音を同時に拡声器で再生する実験を行い、フクロウ類が人工音声を探知する確率に交通騒音が及ぼす影響を調べた。その結果、フクロウ類の獲物を見つける能力は、40~80dB(静かな住宅街~電車内の騒音量に相当)の交通騒音の存在下で、17~89%減少することが分かった。この採食効率の低下は、従来考えられていたよりも広範囲(道路から120m以内)で生じると推定されたという。

情報源 北海道大学 プレスリリース(PDF)
森林総合研究所 プレスリリース
機関 北海道大学 森林総合研究所
分野 自然環境
キーワード 野生動物 | 森林総合研究所 | 北海道大学 | 交通騒音 | フクロウ | 聴覚捕食者
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