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 原子力機構、小型軽量ガンマカメラを用いた放射性物質の3次元可視化技術を開発

発表日:2017.09.11


  日本原子力研究開発機構(原子力機構)は、高線量環境でも測定可能な小型軽量ガンマカメラ(小型コンプトンカメラ)及びこれを用いた放射性物質の分布の可視化技術を開発した。原子力機構では、福島第一原子力発電所の円滑な廃炉作業に貢献するために、建屋内の線量分布を遠隔で測定し、高線量の部位を特定することにより、効率的な除染や効果的な遮へいに反映するための研究開発を進めている。今回開発したカメラは、1.5mm角の15×15ピクセルのGAGGシンチレータが2層になっており、入射したガンマ線(放射線の一種)が1層目(散乱体)と2層目(吸収体)の各々で相互作用した位置と、受け取ったエネルギーから、ガンマ線の飛来方向を特定することができる。また、コンプトンカメラで測定された放射線分布と、光学カメラで取得した実画像を重ね合わせることによって、福島第一原発建屋内における汚染分布を可視化、3次元的に表示・確認することが可能になったという。

情報源 日本原子力研究開発機構 プレスリリース
機関 日本原子力研究開発機構
分野 健康・化学物質
キーワード 測定 | 可視化 | 環境汚染 | カメラ | 日本原子力研究開発機構 | 放射性物質 | 放射線 | ガンマ線
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